認定番号
02-0315
報告者名
木村初美
活動日時
13/08/22
テーマ
プラハのお茶事情
会  場
ユジナ氏の店舗兼カフェ
スタイル
その他
概 要
東日本支部掲示板で募集したNo.169の質問の結果報告
質問内容
  1. プラハのお店で使用している水は上水道でしょうか?
  2. プラハの水に一番合うと思われる売っている茶種はなんでしょうか?
  3. 茶器は急須、湯のみなど日本と同じ物を使うのですか? 
    それとも何かを代用してるのですか?
  4. 一番人気の有る(良く売れる、良くカフェで飲まれる)お茶はなんですか。ま た、何故人気があるのですか?
  5. 一番人気が無いお茶は?
  6. カフェではどのくらいの割合で日本茶が飲まれるのでしょうか?
  7. 実際欧で飲まれている水で、売れらている日本茶を入れるとどんな香り・味がし ますか? 水色なんかも違います?
  8. “フレーバー日本茶” をどう思うか?
  9. プラハのお茶屋さんは、欧の条件で日本茶を売ることに対して、どんな意識を 持っているんでしょうか?
  10. 紅茶や中国茶に対しても、やはり嗜好品=高級品なんですか?
  11. 外国の方が一般的に、日本茶の香味について どのように感じられるのか?
  12. 日本の茶器については、どんな感想をお持ちですか?
15 質問への対応
  1. 水道水を使用しているとの事でしたが、お話を伺った店舗に水を供給している水 道管は、近くに有る昔から存在するホテルのオーナーが 自費で森から引いてきたもので、100年ぐらい経っているとのことでした。
    氏の経営する他の店舗では、フィルターを通した水道水を使用しているとのことです。
    尚、水の硬度に関しては、日本茶には軟水がふさわしいという事は御存知でしたが、 お店で使用している水の具体的な硬度レベルは御存知ありませんでした。
    しかし、プラハの水はそれほどハードではないとのことでした。
    (★硬度の具体的な数値は、現在独自に調査中なので、数字が判明し次第、また御知 らせ致します。)
  2. プラハの水はそんなに硬水ではないので、大体なんでもいけるでしょう、とのこ とでした。
  3. お店では、日本茶器セットの模造品を現地生産して販売しています。急 須、茶碗、煎茶用セットもあります。ちなみに私は煎茶セットを購入して使っていま すが、なかなか使い易いです。
    御客様は初めに喫茶に何度か通って、好きなお茶を発掘し、後にその茶葉を買う際に 一緒に茶器も買っていかれる方が多いそうです。
  4. 小売と喫茶とトータルに見た場合
    3年前は茎茶 2年前は玉緑茶 昨年は番茶 今年は煎茶 だそうです。
    小売の価格は、各お茶とも70グラム入りの真空パックが、茎茶は約600円、他の三種 は約650円です。
    喫茶の方は、中振りの急須でサーブされますが、茎茶が約140円、玉緑茶180円、番茶 120円、煎茶170円。
    (★ちなみにチェコ人の平均月収は、4万円弱です。)
    人気の秘密は、やはり“味”ではないかとおっしゃっていました。
  5. 判りません
  6. どれも均等に飲まれている、とのことでした。
  7. これは私(木村)の個人的な経験からの回答ですが、現在住んでいるプラハの水 ですと、日本と同じ味になります。色も同じです。
    しかし、以前に住んでいたベルギーでは、酷かったです。ベルギーの水は、カルシュ ウムが大量に含まれており、、コップに汲んだ時点でもう真っ白です。
    お茶も入れてみましたが、煎茶はやはり色が白っぽく、味も香も出ませんでした。ほ うじ茶、玄米茶も、味、香り、薄かったです。
    ですから、お茶を飲む時は、いつも “スパ”という軟水の市販のミネラルウォー ターを使っていました。
  8. まず、フレーバー日本茶を飲んだことがあるかどうか伺ってみました。
    飲んだことは有るそうですが、“全く好きではない”、とハッキリ一言。
    そして、“あんなものは某国(ヨーロッパの或る国)の業者が、何処かで安いお茶を 買ってきて、それに香をつけて高く売ってるだけだ”という、かなりキツイご意見が・・・。氏のお店では絶対に取り扱わない、ともおっしゃっていました。
  9. 兎に角、お茶が好きなので、お茶文化をチェコに広め、根付かせたいという一心 で、何も判らないところから、ここまで一生懸命頑張ってきたとのことです。
    もっと美味しいお茶があるのも知っているが、出来るだけ現地の人にも手の届く値段で 供給したいので、なかなか高級品はまだ置けないともおっしゃっていました。
    価格という制約はあるものの、品質にはかなりのこだわりがあるようで、 扱っているお茶は全て現地の製茶会社との直接取引きで仕入れたものばかりだそうで す。
    お茶のサンプルを送ってもらい、自分達で味見をして、気に入ったものだけを仕入れているそうです。
    氏によると、現地との直接取引きをしているところは、チェコの中ではまだまだ少ないとの事でした。
    殆どのお店が、ドイツの業者から仕入れているらしいです。
    また、お茶の保管にも気を使っていて、日本茶は全てアルミの真空パック入りです。
    私の知る限りでは、他の殆どのお店が、大きなガラス瓶に御茶を入れて販売していま す。たまに陽の当たっているところに、瓶が置かれていたりするので、“あらら” と思っています。
  10. 紅茶は昔から普及していて、もう一般的。
    中国茶に対しては、高級のイメージは無い。
    日本茶はまだ目新しく、値段も比較的高いので高級品のイメージが強いが、ドイツな どから安い日本茶が入って来ているので、だんだんイメージも変わってくるだろうとの事でした。
    (★ドイツの業者は一度に大量に仕入れるので、安い価格で販売する事が可能。)
  11. デュセック氏は、香り(煎茶、玉露に限っての回答)に関しては、フレッシュと 表現されていました。
    また、大変興味深い回答も返ってきました。 
    デュセック氏は今まで様々な機会に沢山のチェコ人に煎茶をふるまってきた経験が 有るのですが、多くの方が煎茶の香を“魚”の臭いに例えたそうです。
    チェコは海の無い国なので、国民は殆ど魚を食べません。
    ですから、魚の臭いがどんなものか知らないはずなのに、これはおかしいと デュセック氏も不思議に思っているそうです。
    煎茶の香り=珍しい=魚の臭い という事なのではないかと苦しい説明をしておられました。

    味に関しては、煎茶を飲んだ時にどんな味を感じるか伺ったところ、自分はもう長い 間日本茶を研究していて、実際にいつも飲んでもいるので、渋さ、甘味、さっぱりした感じ等を識別できるが、チェコではまだまだそこまで識別できる人は少ないだろうとおっしゃっていました。
    氏によりますと、多くの人が煎茶に対しても、コーヒーや紅茶などのような強い味の物ではないかというイメージを抱いているので、初めて飲んだ人の殆どは、味が薄いと言うそうです。

  12. これは私(木村)の体験から御答えさせていただきますが、皆さん口をそろえて素 晴らしいと褒め称えます。
    以前に私が、テイスティングの会を行った際に、様々な形の急須をお見せしたとこ ろ、握るタイプの柄を珍しそうに眺めている方が沢山いらっしゃいました。
    それから、玉露用の茶器のセットは、やはり珍しいようで、そちらも熱心に眺めている方が多かったです。
    兎に角、その形、材質、図柄の豊富さに皆さん大変驚いているようでした。

    10〜12質問にお答え下さったのは、在チェコ日本大使館付属文化センター勤務 で、ユジナ氏とともにお茶の愛好会を主宰したデュセック氏です。
    デュセック氏は来日経験も豊富で、日本中の茶所を回っています。
    また、日本のお茶関係者に沢山の知り合いをお持ちです。
    このデュセック氏こそが、チェコに日本茶の正しい知識をもたらした中心人物です。

16 感 想
以上で、インタビューの結果報告を終わらせていただきますが、御質問をお寄せ下 さった方々に大変感謝しております。
皆様のお陰で、大変有意義なインタビューを行うことが出来ました。
御協力有難うございました。
報告文の内容は、ユジナ氏、デュセック氏から頂いた回答を、出来るだけ正確にお伝 え出来るよう努力したつもりで居りますが、至らぬ点が多々あることと思います。
その点は何分御了承頂けますよう、お願い申し上げます。
今後も、両氏とは緊密に情報交換をしていくつもりで居りますので、また何か御質問 等ございましたら、私宛に気軽にお尋ね下さい。
最後に、このページを作成して下さった今井様にも感謝の言葉を申し上げたいと思い ます。有難うございました。


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